花霞
 
は  春がわたしを急き立てるから
な  懐くみたいに花弁は降って
が  額縁なんかに閉じ込められない
す  素肌に染みて消えないあなた
み  見る間に過ぎる春の佳き日に





咲きそろった桜の花が、遠くからは霞のかかったように淡く見えること。
は...ぽかぽか陽気の焦燥。/ な...ふわふわ桜色に、なりたかった。/ が...ほんのひとときが、あまりにもおおきすぎて。/ す...まだすこし肌寒い、でも肌色の季節。/ み...いつか、淡く霞むだろう幸いの日。/
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