青嵐
 
あ  痣だったところはもう痛くない
お  オキシドールが薄荷みたいに
あ  汗と夕立、それと何かが
ら  ラムネ・ソーダが伝う喉骨
し  暑中お見舞い申し上げます





青葉の茂るころに吹くやや強い風。
あ...もうあの日の自分じゃない。/ お...南風が消毒液を乾かして、肌がすうっと冷たくなる。/ あ...頬を濡らして、紛らして。/ 喉骨=喉仏。/ ら...日差しを浴びて瓶まで光る。/ し...夏はまだまだこれから。/
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