塞き止めろ
 
せ  接触は駄目、心臓を盗られるに違いない
き  軌跡をなぞる応酬は、不意に未知の軌道へと
と  徒労感があなたの声で、低く囁きかけてくる
め  迷走する視線の最後、必ず在ったただひとつ
ろ  篭絡された心臓は、ひときわ熱く高鳴った






心の堰の決壊まで。どうしようもなく。
せ...近づいただけで壊れちゃうんだから。/ き...いつものやり取りが、いつもと少しちがって。/ と...とまらない。/ め...だめだまっすぐみちゃいけない、/ ろ...盗られてしまった。
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