白河夜船
 
し  時雨に濡れた目見はみな夢
ら  ライラック色の舟を漕いでた
か  孵ったばかりの雛鳥のように
わ  別れ路を行く朝も知らず
よ  夜風は身体を冷やすから
ふ  踏み入れられぬ夢の通い路
ね  眠れよ眠れ やすらかに



ぐっすり眠って、なにも気がつかないこと。
目見(まみ)::目もと。/ し...涙に濡れた目許も、目覚める頃にはきっと乾いてるから。/ ライラック(紫)の花言葉::愛のはじまり、初恋、など。/ 舟を漕ぐ::居眠りをする。/ か...可愛い寝ぼけ眼、見せてくれるかな。/ 朝(あした)::翌日の朝。/ わ...今は、ゆっくりお休み。/ ふ...何の夢を見てたの、なんて訊けない。/ ね...(わたしが、まもっててあげるから。)/
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