わけもなくすき
 
わ  わるい子だったわたしはわるいおとなになりました
け  健康を祈ります、幸福を祈ると崩れてしまいそうなので
も  貰っておけばよかったものと、捧げておけばよかったもの
な  流れる日常があなたに躓くことはついに無かった
く  苦しかったことは正しかったこととは関係がないのに
す  すこしずつすこしずつあなたは架空になっていくけど
き  清いばかりのおもかげは、歪んだのだと思いたくない






新しい思い出が増えることはなく、記憶は薄れるしかないのだけれど
わ...謝らないといけない人は増えるばかりです。/ け...幸福とか安寧とかって、何もかも終わってしまったみたいでしょう。/ も...悔いてしまいたくなります。/ な...決して強かったのでも正しかったのでもない。/ く...わたしは言い訳がしたいようです。/ す...恋しがる胸は血と肉のままだから。/ き...きっと、ほんとうのほんとうにおもっていたかたち。/
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