あれはなんという名前の失敗だったろう
なにも意味はなくたって、君がやさしいとうれしいよ
たまらないむごさであなたはまっすぐだ
おわりそうなはじっこにまた偶然がおちている
失敗はむしろ君をあきらめたことだったかな
まちがっているのはわたしでありあなたでありせかいですけれども
都合のいい愛に甘えて生きるわたしを叱責すればいいんです
敵でも味方でもない場所で無責任に尊敬していたかった
お庭に薔薇はいりません、花瓶に咲けばそれだけで
かわいくなりたくもないくせに、かわいがってほしいなんておろかです
背筋を伸ばして、目を逸らさない、それがどれほどの難事であったか
手は確かに届いていたね、だってとても痛かった
昏い眼がときどきあまくなって、そこに映るのがうれしかった
誰も彼もが恋敵だったら、それはとても幸せだと思うんだ
最低な高みでよろしけりゃ、お前も上ってくるがいい
いつまでだってあなたのせいで傷ついていたい