( 哀しみはいつも 鏡の国からやってくる )



過去に向かって落ちていく
なぜ子供のままではいけないの
白々と星はわらう
身の程知らずを殺すには
膚さえ容易く汚すというよ

いい子だから赦さないで
罪が愛として存えるなら
もしもいつか愛せたら

仮面に溺れて死ねようか
眼孔に注ぐ面影
短い春の夢を見ただけ

望みもせず望まれもせぬこの恋を

くすねとった唇が恋のすべて
憎んでくれと縋りたい
隠し事の数だけ君を
楽に吐ける種類の嘘

焼き鏝は君の両眼
翼よりもただの掌が欲しい
手のなかに燃える心臓
苦しみの愛を我が許に
明星は落ちるもの