山のような酷い話があって
ささやかなふりで言った
知る権利、知る覚悟
苦労のしかたが正しいのかもわからないまま
裂けてしまえ爆ぜてしまえ
劣等感はとげとげして、刺してしまう
手から手へとわたる火

せめて私くらいは足掻きなさい
つよいひと向けのよわさ
なんどやっても今日になる
がんばるのをゆるさない
類義語だけをありったけ
乗り遅れなかったせいで
辱めに似た恋などあっていいのか

おろかなままであなたをおもうしかできないけど
風が冷たかったから、ぬくいような気がしただけ
視線にわたしは耐えられない
泣いたり笑ったりはもういいです
花が枯れるもので良かった
納得なんか私だってしてない
仕合わせの呼び名としてなら恋でもいいけれど

電燈といっしょに消してしまおう
すくないキスをすりきれるまで


やさしくされて切ながるのはおかしな話です
あなたがやさしくて、なんにも悲しいことなんかないはずなのに。



afaik