もっと大きな傷を隠しているのかもしれない
嘘を吐くなら自分を騙してからにしろ
何を失くすより奪うことが怖かった

憎しみとしか呼びようのない熱情を抱いて
愚かさについて語りあうことができたら
なにもかも貴方のせいにしていいですか
苦しいのも悲しいのも同じだったら

真実より大事なことはいくらでもあるさ
たくさんの嘘のなかになにかがあって
罪にも罰にも慣れたふたりには
天秤はいつだって正義に傾く

いつか貴方がどんなひとだか知ってしまったら

君が幸せになるところを見たかっただけ
手を伸ばして届いたことなんか一度もない
一生憎まれていられるならそれでよかった
消したい過去に縋って生きていること
守れないとしても失いたくはない

救われたのが僕一人では不足ですか
決して君を見縊っていたわけじゃない
どうしても貴方だけはだめなんです