まだもう少しだけ貴方の嘘に縋っていたい

苦しめと言うなら愛してあげます
独りで立つことだけを知っていたかった
嫌いだと言いながら傷ついてみる

剥がれかけた仮面が笑っているうちに
はやく貴方を失ってしまいたくて
繰り返し見たさよならの夢にまたもう一人

自分の嘘に殺されるつもりはありますか
罪でも罰でもなくただ一つの悲しみとして
呪われた真実に愛されることのないように

もしも僕を許すなら貴方のことも許してください
届かなかった手のなかに別のだれかを抱くことを

憎らしい貴方をいつまで憎んでいられるでしょう

Masquerade #360
幕引きは白日の下に