[ 100 themes ]


ほどけた糸はなにいろだったか
信じない子のための魔法
野の鳥は恋を知るか
迷宮にて君を待つ
愚者と魔術師

利口な子供の見解
オブリヴィオン探偵社
身に余るセレナータ
遠くは蒼く見えるもの
どうせ誓いは破れるけれど

喧騒の届く一室
Le rêve nocturne
歓びも哀しみも何ほどの
運命は二つあった
何を踏みにじることであっても

明日には別の結論
奇蹟を待つ百年
ランタン持ちの悪魔
巡りあわない二人の話
ところどころ透明な夢

待たない理由はたくさんある
ブリキの太陽の昇る国
真実ってつまりお別れのこと
最果てまでは一人きり
オリオンを真似た星列
誰かのところへ帰る人たち
いつまでもいつまでも不幸せ
天国のかわりに宇宙
虚構性の指標
水面を仰ぐ

お前だけを愛と呼ぼうか
満ちることのない杯
蛋白石になりかけた話
蜘蛛の巣と花鋏
辻褄合わせのカクテル

溜息が君を撫でるだろう
オペラグラス貸出所
脆くて甘いお菓子
行かないで幻ならば
出番はたぶんもう来ない

途中までは恋物語
文字盤になった真珠貝
予告された幕引き
Baedeker's EDEN
何世紀前の理想だったか

入れなかったお砂糖の話
星と星を天秤にかける
どんなばかげた戯言でもいい
呪いのキスと真実の何か
ごちゃごちゃのalphabet
苦しいだけの恋がしたい
最後から二番めの審判
再会で終わる物語
やさしくされる理由のない日
かくて君は郷愁を閉じる

何年かに一度は思い出す日付
歓びの数だけ愛を遠ざけた
彗星軌道でゆける場所
街燈の蒼白い辺り
Das Wahre

欠損のあるニルヴァーナ
伸ばさない手と伸びすぎた爪
ここが舞台であるあいだ
しょうらいのかなしみ
天には天のやさしさがあり

さよならしても強くなれない
次にあの子を叱るときには
天文学者は瞑目する
夢まぼろしを散らかして
くちづけには長すぎる

傷のように開いたらほんもの
みずうみのはじまり
外套も脱がないうちに
せめてもの月夜
目をあけたら嘘をつかなきゃ
転じて愛をも意味するという
われわれが衛星を失う日
たかが銀河に距てられ
シルクハットに棲む兎
透明な棺を閉じて

一枚だけくすねた寫眞
うしなってうしなってうしなっても
そしてふたたび完全な日々
薄く削がれた貴石
死んだ星を忘れないため

常なる忠誠を捧げよ
憎しみが君を護るだろう
君の計算式に欠けているもの
ずるい大人のやらないこと
月よりも秘密の多い人

悔いてなお君を愛した
小鳥になりたくなったらおいで
解けかけた魔法が零れてく
硝子の靴は拾わない
泣いてない子の慰め方

欠落で在り続けるために
煉獄のアレゴリー
薔薇は散り王子は去って
一生分の夕焼け
いつでもないいつかの星図