「この種の翼で飛ぶことができるのは、軽やかな人間だけだ。だが、人間を軽やかにするものは、幸福だけだ」。 そして息子を探るようにじっと見つめたあと、父親は最後にたずねた。 「おまえは幸福か?」

――――ミヒャエル・エンデ「鏡のなかの鏡」より